冬は考え事をするのにはもってこいの季節です。時間がきゅうっと引き締まるし、物事は澄んではっきりと見える気がします。

 

(思い出した場面を時間に沿って並べてみれば、その兆候はずっと前に現れていたのですが、)ここ最近は、ひどい破滅願望と数年来の積み重なったストレスによる抑うつ症状で精神的に不安定でした。

私は明るく、ポジティブな、そういったことには無関係な人間だと思っていたのですが、実際のところは回避能力は高いだけで乗り越える力は低い人間だったようです。(ポジティブは、そういった狡賢さでは無いと思う)

もっと早く自分の特性を認識していれば、どうすればよいか悩むことも、回復までの時間も少なかったのかな。今はまだ完全には回復していないのですが、これくらいの文章を書ける程度には元気になりました。

 

 うまく言い表せないけれど、「どこからどこまでが自分なのか分からなくて、いつか居場所がなくなってしまう感覚」みたいなものが自分の中にありました。はじめは大したことではなかったのですが、だんだんホコリのように積もっていって、ひどい時は24時間漠然とした不安に支配され、精神だけでなく、肉体もボロボロでした。

さすがにどうにかしようと思い、自分とそれ以外の境界を作るべく奮闘していたのですが、回復するどころか悪化してしまいました。あのときは本を読むことすらままならなくなって、とてもつらかった。周りから怠け者だと思われることがつらかったです。

そのあとは色々あったのですが、信頼している方と話したり、精神病の人の作品を観て、自分の症状について考えていくうちにしだいに回復しました。私とかかわってくださったひと、もの、そうじゃないなにかのみなさまありがとうございます。

 

ええと、この話はここまでにします。なんでこの文章を書いたかというと、別につらい話を書きたいわけではないです。ではなぜかというと、先日豊洲に散っていた電灯の光が、美しく、あたたかい銀色で、それを見ているうちに絡まっていた糸がほどけるような心地がしたからです。

感動する神経が舞い戻ってきたという喜びについて書きたかったのです。

世界は明るく照らされて、やさしさの時代に突入しました!